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現地にて走り書き

 投稿者:かわねぎ(司令官)メール  投稿日:2004年11月14日(日)16時31分44秒
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   四国のとある駅前。一人の猫耳少女が何やら呟いていた。

「吾輩はかわねこである。苗字はまだ無い」
「なにやってんだ。切符買ってきたぞ」

 ポニーテールの少女がツッコミを入れてきた。何やら手には切符を二枚握り締めている。

「あ、頼香ちゃん。ちょっと明治期の文豪にあやかっていたのにゃ」
「訳のわからん事やってないで、行くぞ」
「了解にゃ。それじゃ早速乗るにゃ」

 駅前の市電乗り場へ向かう二人。朝の時間帯なので通学の中高校生も多い中、女子小学生二人もその列に加わる。日東小の制服を着ていたら違和感なく溶け込めていたろうが、あいにく二人とも今は私服だ。

「路面電車だけど……これに乗るのか?」
「違うにゃ。後ろの坊ちゃん列車。観光客向けだにゃ」
「来た来た、これか。まさにマッチ箱のような汽車だな。レトロな雰囲気出てるな」
「SLっぽいけど、実はディーゼル駆動にゃ」
「煙は一応出るんだな。あ、方向転換するとき、手で押してるぞ」
「……重労働にゃ」

 そんな事を言いながら、切符を見せて乗り込む二人。車掌さんもレトロな制服を着ているので、雰囲気がますます盛り上がる。狭い列車ではあるが、それがまたいいのだろう。カタコト揺られる事20分、電車は終点に着いたのであった。降りたところで記念写真を撮ろうと、デジカメを取り出すかわねこ。

「あ、そうだにゃ。記念撮影の時の衣装を準備してもらっているのにゃ」
「果穂か……また妙な事を考えてなきゃいいけど……」

 かわねこの言葉に思わず苦虫を噛み潰したような表情になる頼香。色々と衣装を揃えている事に対してなのだが、実のところ本人もまんざらではないというのは秘密だ。

「「転送装着!」」

 光に包まれた後に現れたのは、明治期の書生風の衣装のかわねこと女学生風の矢絣袴の頼香。場所的に「坊ちゃん」と「マドンナ」だろう。

「……予想はしていたけど……」
「……やっぱりにゃぁ。だけど何でボクの方は……」
「髪の長さだろうな、やっぱり」

 その後、二人は坊ちゃん列車の前で記念写真を無事撮ったのだが、「かっわいいー」「写真撮らせてー」「少尉たん(;´Д`)」とかいう歓声に包まれたとか包まれなかったとか。
 
 
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