teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]


新着順:29/105 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

【それゆけ猫艦】ハラボテの章

 投稿者:もくだん  投稿日:2003年 7月 3日(木)18時59分31秒
  通報
 

 テラン人の整備兵ウッドチップ二等兵は、現在大ピンチであった。
 彼の眼前で不満そうに頬杖をついているのはこの艦の艦長であるK(仮名)大佐。
 いわゆる艦長直々のお説教の最中な訳である。
 
「ウッドチップ二等兵!これが如何に危険な行為であるのか理解しているのかね!!」

「いやぁ…でも‥たかが猫飼う程度じゃないですかぁ。コンピューターの大敵とはいえ猫の抜け毛程度、シーリングしているから大した問題無いですよぉ…。
 むしろ艦長の飼っているハムスターのがヤヴァイかと。だってあいつ等ケーブルや基盤囓るしぃ」

 不平たらたらのウッドチップ。
 K(仮名)大佐は、その気の抜けた答えに怒り心頭となる。

「チガウ!!そういう事ではない!!そもそもそれは猫じゃ無いだろうが!!」

 大佐の言葉に寝ぼけたような視線を自分の膝の上に移す。
 
 『ピンとい立った耳』『優雅に揺れる先端のみ黒い純白の尾っぽ』『とってもお手軽膝乗せサイズ』『みゅーみゅーと愛らしい鳴き声』…
 
「十分猫じゃないすか!!」

「猫は人間の様な顔の形も人間の様な手足もしていない。!!」

 見る人間が見れば解ることだが、どう見ても死んだはずの某たまなDOLLであった。

「でも人間の言葉話さないしキャロラットより一層猫♪まさに理想のタイプかも(はぁと)」

「オイ!!!!!」

 呆けまくりの返答にK(仮名)大佐の額には血管が浮かび上がっていた。
 しかし温厚が売りの彼は、超絶的精神で冷静さを取り戻すと、やたらに迫力のある笑顔(これを専門用語で『笑顔で怒る』といふとか…)で語り始める。

「いいか?その猫もどきは未知の宇宙生物なんだぞ。猛獣だったらとか考えた事は無いのか?実際に被害は出ているんだぞ!!」

「被害って言っても艦長のハムスターのケージから逃げて、勝手に繁殖したハムスターにじゃれついただけじゃないすかぁ」

「恒星の爆発に匹敵する十分な大問題だ!この艦のハムスターはみんな私の愛し子だ!!」

「ちゅーても一万匹近くまで増えているんだし、むしろハムスターによる艦の機材の被害を考えりゃあ・・・・」

「ええい!!この艦ではハムスターの命の方が少なくとも貴様より重いのだ!!そう今決めた(爆)」

…どっちもどっちである。

「そもそも未知の生物を勝手に乗艦させるのは、検疫を考えると本当に犯罪行為だぞ!。なんで私の許可を得ようと思わなかったんだ?」

「だって…ねえ」

「?」

「宇宙空間に『拾ってください』って書いたダンボール箱が漂流していたら、何なのか気になるじゃないですかぁ」

「確かに気にはなるが、だからといって相談しなくていい理由にはならんぞ!!」

「はい。でもぉ…。」

「でも?」

「中見たら猫だし♪」

「………………………………。(汗)」

 ぐったりと項垂れて机に突っ伏すK(仮名)大佐。

「わかったよ…。おまーカーボナイト凍結刑な」

「あ、それスターウォーズのアレ?るあっきぃー。俺ってば、ハン・ソロ?」

「‥なんでテラン人がSW2知ってるよ…もういいからさっさと逝け」

「ラジャー!これより凍結刑にはいりまぁーす」





 そして時は流れ・・・・・




 
 
 
》記事一覧表示

新着順:29/105 《前のページ | 次のページ》
/105